世界のBtoB専門マッチングサイト17選

BtoBのマーケットプレイス( ビジネスマッチングサイトとも呼ばれます) は多くの企業を結びつけるダイナミックな販売チャネルであり、企業が未開の取引先を見つけるチャンスに溢れた場所です。日本でも幾つかそのようなサービスが立ち上がっていますが、今回は海外で著名なBtoBのマーケットプレイス17サイトを一気に紹介します。

※この記事は旧ブログ「INBOUND marketing blog」から移行したものです。

【目次】


BtoBマーケットプレイスに見られる10の特徴

BtoBのマーケットプレイスにはいくつかの観点から分類ができます。まず公設型と私設型。次に産業特化型と、多業種間横断型。そして、ある国や地域に特化したローカル型と広い国・地域にまたがるグローバル型です。

そのような世界中のさまざまなマーケットプレイスを調べていくと、いくつかの共通した性質を持っていることが分かります。

  1. 場所別、企業規模別、産業分野別、専門分野別など、様々な条件から目的の企業を検索できるシステムが実装されている。
  2. 企業と製品をユーザーが評価するシステムがある。またユーザーの声を紹介する機能を備えたものもある。
  3. 見積もり比較の機能を持ち、見積もり依頼が届いたらメールに通知させることができる
  4. 管理画面から訪問者の行動を追跡でき、リード情報を管理することができる。
  5. マーケットプレイスに掲載する企業へさまざまなマーケティング機能を提供している(アクセス解析、宣伝広告、リスティング広告の出稿、販促キャンペーンやの立案・実行など)。
  6. マーケットプレイス側が専任スタッフを置いて、登録された企業のページを監視・サポートしている。
  7. ホワイトペーパー、ブログ記事など各業界に関する豊富な情報が用意されている。
  8. 企業合併、イベント、新聞発表などをまとめた最新のビジネスニュースを発行している。
  9. サイト内の取引を可能にする決済機能が実装されている。
  10. 価格シミュレーション機能が実装されており、類似製品・サービスの比較ができる。

BtoCと違ってBtoBのマーケットプレイスだから役に立つような機能がありますね。
それでは、成功を収めているBtoBのマーケットプレイスを見ていきましょう。


グローバルなBtoBマーケットプレイス17選

1.business.com

広範な業界の企業情報が掲載されたビジネスポータル。
登録販売企業は3,000万社に上ります。

  • 業界別に最新情報を発信しています(ホワイトペーパー、ブログ、新聞発表、ダウンロード用資料など)。
  • 専任のサポートチームがデータベースを精査してデータの精度を保ちます。
  • 使いやすい製品情報比較機能を持ちます。

2.EURO PAGES

ヨーロッパで最大の企業登録数を誇るビジネスポータルサイト。
登録企業は260万社に上ります。

  • 多言語に対応しています。製品情報に特化したページが特徴的です。
  • 多くの企業に一度により詳しい情報や価格見積もりを依頼できます。
  • 詳細な条件を指定して検索オプションができます産業別、国別、従業員数別、サービス分野別、企業の種類別など)。

3.Free index

英国で最大規模を誇るマーケットプレイス。
登録ユーザーは100万社以上、企業情報は40万件以上を誇ります。

  • なんと登録料と宣伝広告料が無料です。
  • 企業は評価の高い順に表示されます。
  • その評価は各社がユーザから受けるレビューや推薦に基づいています。
  • 多くの企業から即座に見積もりを受けることができ、類似製品の比較が可能です。
  • 不正な登録や偽のレビューなど不正情報を見つけ、削除する専門のサポートチームを持ちます。
  • 使いやすいUIが特徴的。条件付き企業検索機能、注目企業情報、ブックマーク機能があります。

4.blur(現在リンク切れ)

サービスのグローバルなマーケットプレイス。
135か国にわたり5万社が登録。

  • セキュリティ保護に優れたオンラインプロジェクト管理ツールが利用できます。
  • 企業は購買意欲の高いユーザーを見つけることができます。
  • UIに優れた、使いやすいサイトです。

5.ARIBA

会員制のクラウドビジネスネットワーク。
登録企業は160万社、ユーザー500万です。

  • 企業情報やサービス情報の登録が容易です。
  • 決済機能を始め、さまざまなツールがあります。
  • 価値の高いノウハウ集を揃えます。

6.expert metrix(現在リンク切れ)

関連の会員制BtoBマーケットプレイス。

  • 所在地、企業規模、専門度および実績別に企業検索ができます。
  • 出展企業を第三者が中立的に評価します。

7.applegate

英国発、製造業を対象としたBtoBマーケットプレイス。
登録企業は412万社、1,750万件の製品やサービス、1.8万の求人数を抱えます。

  • 企業は製品ごとに専用のページを作成可能で、価格と問い合わせ先情報が掲載できます。
  • ユーザは気になる製品注目リストに加えて、価格などの変化をチェックできます。
  • 求人情報を掲載・閲覧することができます。
  • さまざまな業界の最新ニュースが掲載されています。

8.Indiamart

インド最大のBtoBの企業名鑑。
3,500万の製品、登録企業は150万社です。

  • 企業情報と製品情報の掲載は無料です。
  • マーケティング支援機能 (宣伝広告、SEOなど) があります。
  • アラート通知や見込み顧客情報をメールで受け取れます。
  • 管理画面上で見込み顧客や製品情報などを管理できます。
  • 産業分野別の最新情報が掲載されています。

9.MY BUSINESS MATCHES.com

BtoBのイベント運営企業向けのビジネス仲介ツール。

  • 使いやすいプラットフォームです。
  • セキュリティ保護に優れた環境でビジネス活動の全般を管理できます。
  • Webサイト上で商談のアレンジができます。
  • 多言語に対応しています。

10.BtoB Marketing Directory(現在リンク切れ)

マーケティング用企業リスト。

  • Linkedinのアカウントでログインできます。
  • ユーザーは業と製品のレビューを投稿できます。
  • BtoBのマーケティングや宣伝活動などに役立つノウハウ集を掲載しています。

11.EC21

韓国のグローバルBtoBマーケットプレイス。

  • 登録企業は100万社以上、毎月350万の訪問者数を誇ります。
  • 見込み顧客情報や企業プロフィールを管理するCMSツールがあります。
  • Skypeを機能として組み込んでいます。
  • ユーザーの活動履歴に基づいたランキングシステムがあります。
  • 年商などの詳細な企業情報が掲載されています。

12.TRADEKEY

パキスタン発、グローバルBtoBマーケットプレイス。
登録企業数は7,852,335 社。

  • 日本語を含む多言語に対応します。
  • さまざまな会員特典が用意されています。
  • ISO認証を取得しています。
  • チャット機能も有しています。

13.THOMASNET

アメリカを拠点とするBtoB企業・製品情報の名鑑ともいうべきサイト。
70万社のBtoB企業情報を掲載しています。

  • 企業をグループ別 (代表者の性別、職種など) および人種別 (アフリカ系アメリカ人、ヒスパニックなど) に検索することが出来ます
  • 認定品質標準別で検索もできます((ISO, AS, QSなど)。
  • 最新の業界ニュースが掲載されています。
  • オフラインまたはオンラインで無料のトレーニング・セミナーを実施しています。
  • 特別な注文への見積もり請求も可能です。

14.mercatrade(現在リンク切れ)

中南米エリアのBtoBマーケットプレイス。

製品カタログのインポート機能があり、製品情報を最新版に保てます。
ユーザーが使いやすい製品ページで、訪問者情報の詳細な統計が取れます。
ソーシャルメディアと連携が可能です。
すべてのアカウントは第三者機関によりチェックされます。豊富なノウハウ集ページがあります。企業の与信情報を請求する機能があります。
製品の人気度の推移を表示します。

15.MediaBrains

企業リストのネットワーク。

  • 120の産業に特化型したマッチングサイト。
  • さまざまな広告宣伝ができるサービスです。

16. AngelList

スタートアップと投資家のマッチングサイト。
登録企業数は390,198社。

  • スタートアップ企業の求人情報データベースです。
  • 業種別に企業の検索ができます。
  • 投資家は共同出資(シンジケート)に参加できます。

17.CrunchBase(現在リンク切れ)

スタートアップのクラウドデータベース。
登録企業数は65万社。

  • ユーザの行動履歴を追跡する機能が実装されています。
  • 最も著名な人物・企業が、トップページ上で 「トレンドグラフ」という形で表示されます。
  • スタートアップの活動に関するニュース (投資、イベント、企業合併など)を発行しています。

このようにBtoBのマーケットプレイスは無料で掲載できるものが多くあります。新たな見込み顧客と出会える可能性があるため、特に海外展開をされている企業は、試しに掲載してみるのもよいかもしれません。